墓前の祈り(武田栄美さんの納骨式で)

谷筋を初秋の風が渡っていった。

シルバーウイークとやらの初日、9月19日の土曜日。

武田栄美さんの納骨法要に続いて、納骨式が執り行われた。

場所は京都は西の端(洛西)の京都霊園。

山腹に棚田のように墓地がしつらえられ、

多くの墓石が並んでいた。

2月13日の永眠から約7カ月。

彼女の骨はようやく共同墓で土に帰ることになった。

お母さんも成人後見人のお世話により、

いまでは老人ホームに落ち着かれている。

この日、お母さんもにこやかに参列され、

階段を自分の足で降りる

お元気な姿を拝見することができた。

武田さんの友人として、野々口さん、木村さん、

東京から小川さん、瀧口さんが参加した。

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納骨法要

幽冥境を異にする。

当たり前のことだが、秋の陽に照らされた墓のまえで

それを実感した。

たぶんもう事務所でも、背中に武田さんの気配を感じることはない。

そのために7カ月は長かったのか、短かったのか。

武田さんの机とロッカーの遺品も、近いうちに処分しようと思う。

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納骨式

共同墓におかれた武田さんの写真代わりのイラスト。

それを拝みながら、心のなかでつぶやいていた。

「仕事、けっこういろいろあって、楽しかったよね」

実にさまざまな仕事を一緒にしてきて、

苦労したことも多かったけれど、

なんとかやり遂げたときの喜びは共有していたと思う。

「楽しかった」

武田さんもそう思ってくれることを切に願う。

それが神頼みを嫌う私の

唯一の祈りである。

 

墓苑の緑の向こうに

武田さんが生きた京都の町が広がっていた。

ほどなく秋が過ぎ、冬が来る。

生きている者の時は止まらない。

さよなら、武田さん。

 

 

 

墓前の祈り(武田栄美さんの納骨式で)」への5件のフィードバック

  1. 白石 芳子

    竹屋さんへ
    納骨式及び、ご報告、本当にありがとうございました。
    お彼岸の季節で、いいお天気でなによりでした。
    お母様もお参りできてよかったですね。
    竹屋さんをはじめ、皆さんに愛された武田さんを心にしのばせて、洛西の空にお祈りさせていただきます。

    返信
    1. office-tal 投稿作成者

      白石さん、というか中江さん(笑)

      コメント、ありがとうございます。
      来年の春のお彼岸に
      有志を募ってお墓参りにいこうかと計画しています。
      遠いのでなかなか出てこられるのは
      たいへんかと思いますが、
      よろしかったらご参加ください。
      計画倒れになったら、ごめんなさい。
      では、お元気でお過ごしください。

      返信
  2. 桐山吉生

    9月19日の納骨式、存じませんでした。すみません。
    お別れの会以来、ずっと気になっていましたので、無事に納骨されたとお聞きし、安堵しました。
    お母様もお元気で参列されたとのこと、いくぶん心が安らぎました。
    竹屋さん、木村さん、野々口さん、小川さん、瀧口さん、お見送りありがとうございました。

    返信
    1. office-tal 投稿作成者

      桐山さま

      すみません。
      ずっとHPみていなかったので。
      お返事遅くなりました。

      唐草始めたころ、3人とも30代前半で
      おもろかったですね。
      あれから30年。
      で、そのうちの1人の武田さんは墓に入ってしまった。

      来年のお彼岸に有志で墓参りに行きましょう。
      では、また近々。

      返信

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