もちろん、あなたの家にもいましたよね。
そう、Nipper(ニッパー)くん。
えっ、なにそれ? っておっしゃる方も、
ビクターの犬といえば、すぐわかるかな。
私の子どものころには、「一家に3匹」状態。
たいていどこに家にも、大中小の3匹が
ステレオやテレビの上やそばに並んでいたもの。
このニッパーくん、
19世紀末期にイギリスの画家フランシス・バラウドが描いた絵がオリジナル。
画家の兄の飼い犬で、客の足を噛む(nip)のでNipperと呼ばれたとか。
兄の死後、画家がNipperくんを引き取り、
ある日、蓄音機で亡き兄の声を聞かせたところ、
Nipperくんは「あっ、ご主人様だ」と(吠えたかどうかは知りませんが)、
熱心に聞き入ったといいます。
その様子が描かれたのがこの絵で、タイトルは「His Master’s Voice」。
で、蓄音機を聞くNipperくんは1900年にグラモフォン社の商標として登録され、
わが国では日本ビクターに使用され、
とくにノベルティとして陶製の置物が大量に配布されたのです。
一時は家庭の置物として、北海道土産の木彫りの鮭と覇を競ったNipperくん、
昨今はオールドスタイルの喫茶店くらいでしか見かけなくなり、
心を痛めておりました。
ところが、どっこい、
今日、近所のレコード店で例の陶製像をはじめとしたNipperくんグッズを発見。
(しかも、Jazzのコーナーに置いてあったのが、なんだか心憎い。)
で、そのなかで気に入ったのがこのマグカップ。
なんと、Mini Nipperがカップの耳に鎮座。
かわゆい。
ということで、これから当分は
コーヒータイムの友として
このマグを重用するつもり。
本日より早速、Nipperくんは
蓄音機ならぬ、ミニコンポから流れる
ヘヴィーなジャズに聞き入っているようです。


