目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹 寺山修司
早いもので
今年も5月に入った。
その最初の一日。
武田栄美さんのお墓に
旧知の人たちが集ってお参りした。
総勢13名。
呼びかけた当方が驚くほどの人数であった。
京都洛西の山腹にある京都霊園。
急勾配を強い風にあおられながら、
息を切らして登っていく。
逝去したのは去年の2月、
ここの共同墓地に葬られたのは去年の9月。
今年の2月末には、わが事務所の引っ越しにより
彼女の長年勤めた職場はこの世から消えた。
お参りする私たちもひとしなみに歳を喰った。
いくつもの小さな花束が墓前に並ぶ。
「花より団子だったのに、もう喰えねえからな」と
憎まれ口をたたくのは私。
見上げると、薄曇りの空。
小さな影が街のほうへ流れていった気がした。
で、ビール一杯の約束で飲みはじめたら、
予想どおりに「あとはおぼろ」。
ビアホールからバーへ。
その途中の路上で記念撮影。
モウロウ頭は青少年のごとく考えた。
その日が来るまで、とにかく生きる。
なるべくなら、飲み続ける。
仕事にも微力を尽くす。
来年の墓参りは青空だといいなあ。
抜けるような5月の青空、だと。

